006
まろ茶
コラム077(2002/04/29)より

 自販機やコンビニ等で売られている飲料の中でお茶(緑茶)が非常に良く売れているのだそうだ。これはもちろんノンカロリーであることからダイエット効果を期待して飲んでいる人もいるだろうし、カテキン等の緑茶に含まれている成分が身体に良いという健康志向もこのブームに一役買っていると思われる。そういう自分も伊藤園が『お〜い、お茶』を出したころから自販機やコンビニで飲料を買うときには緑茶を買ってきたのであるけれど、よく考えてみれば、緑茶や麦茶が他の飲料と同じ価格で売られているのには何か疑問を感じてしまうのも事実である。高速道路のサービスエリア等で休憩をする際に、いつものクセで自販機で緑茶を買い、休憩所で飲んでいると、なんとその休憩所の隅にはお茶が出てくる機械が設置してあって、そこではタダでいくらでもお茶が飲めるということに気がつき、「あ〜、損した」と思うのは私だけか? いくら『一番茶使用』でも120円は若干高いような気もする。
 ところで私が今年の2月末に引越ししてきた現在の家の玄関前にはコカ・コーラの自販機が設置してある。おかげで何かちょっと飲みたいという気になった時についついそこで買ってしまったりするのだが、先日、会社に出勤する時にその自販機の前でこんな光景を見た。小学校低学年(2年生くらいか?)の男の子二人が学校に登校する途中のようだったが、その自販機の前でお金を握りしめ何を買うか選んでいる様子。話を聞いていると片方の男の子がもう一人の分までおごってあげるような感じだった。小学校低学年でも通学途中に自販機で飲み物を買うということに少々の驚きもあったのだが、驚いたのはその二人の会話の内容だった。

「おい、おまえ、何がいい?」
「う〜ん、俺は『まろ茶』だな。」
「おれも『まろ茶』にしよう。」

 私は言葉を失ってしまった。小学校低学年のガキが自販機でお金を払ってお茶を買って飲んでいる光景というのは、ハッキリ言ってイヤである。あのくらいの年頃の子供はお金を払って飲むものを選べと言われれば、まずジュースとかコーラとかを選ぶと思うのだが・・・。



< | 001 | 002 | 003 | 004 | 005 | 006 | 007 | 008 | 009 | 010 | >